はじめに
こんにちは、みのちです。みのちというあだ名は同期がつけてくれました。
2019年4月に新卒入社し、3年2ヶ月務めた株式会社ぐるなび(以下ぐるなび)を6月末に退職しました。技術職として入社し、たくさんの案件、先輩同期後輩に出会うことができました。初めての転職で人生の節目だなと思うので振り返りを兼ねて退職エントリにしたいと思います。
ぐるなびで何をしたのか
・内定者〜配属まで(2019年2月〜2019年7月)
内定者アルバイトとしてイベントのお手伝いをしました。ぐるなびでは当時リアルイベントとしてJR有楽町の駅前広場でマルシェを開催していました。テント設営は大学時代の学園祭実行委員会の経験が役立ちました。
入社式はちょうど新元号「令和」が発表される日だったのを覚えています。新時代が始まるわくわく感がありました。4月は総合職と一緒にビジネスマナー研修をしました。心を無にしてただ時間がすぎるのを耐えていた記憶があります。
5月からは技術職研修をしました。前半は予備校みたいな感じで座学を受けました。後半は最初で最後の同期メンバーで開発プロジェクトをしました。まだ同期のみんながGitの操作になれておらず、定時前になったらみんなのPCを回ってcommit -> push して回っていたのが懐かしいです。遅くまで一緒に残業して丁寧に教えてくれたメンターのJさんの姿を見て、私も将来こんな先輩になれたらいいな〜と思いました。
・店舗チーム時代 (2019年8月〜2020年3月)
配属は希望通りでした。当時の店舗チームはぐるなびに掲載される店舗情報のページ、レストラン側の管理ページ、ウエディングコンテンツの3つをメインに担当していました。まだまだ女性エンジニアが少ない世の中なので、できれば自身がペルソナに近い目線も持てるウエディングコンテンツをがっつり担当したかったのですが、会社方針で注力することができず大人の事情を知ることになりました。
ユーザー側を開発できて家族や友達に「ここ作ったの?すごい!」といってもらえることが多くやりがいに感じていました。
担当した案件(一部): 「無断キャンセル保険」の提供を開始|株式会社ぐるなび
OJTの先輩とは喧嘩するほど仲が良いのですが、喧嘩して異動になる事態にもなりました。今では笑い話ですが、当時はメンタルブレイクしていました。
詳しくはこちらの記事でまとめているので、よかったら見てください。
・検索チーム時代(2020年4月〜2022年6月)
オンプレ環境で動いている検索機能をまるっとAWS環境上に載せ替えるというリニューアルプロジェクトにプレイヤーとして参画しました。エンジニアというロールを超えて、ペルソナ分析(ターゲティング設計)→要件定義→設計→実装→テスト→運用 と上流から下流まで一通り経験することができました。
このプロジェクトで学んだことや大変だったことはたくさんあって書ききれないので、また別記事にて詳しく書きたいなと思います。
社内、社外からも良い反響をたくさんいただき達成感を味わいました。
ぐるなび - 検索機能リニューアルのお知らせ(2021/10/20)
リニューアルプロジェクトについてはこのあともエンジニアブログで記事がでると思いますので、引き続きチェックしてもらえればと思います。
ぐるなびのレストラン検索でフロントエンドのパフォーマンスを150%UPさせるために実施した5つのこと - ぐるなびをちょっと良くするエンジニアブログ
ネイティブアプリにも機能提供できる仕組みになっています。(画像はiOSアプリのスクショ)
リニューアルプロジェクト後は、小さい開発プロジェクトのプレイングマネジメントを行ったり、保守作業をやっていました。
案件外
新卒1年目のエンジニアのメンター業務、新卒就活イベントのサポート、社内LT大会の登壇、エンジニアブログの執筆など、所属チームを超えて活動できました。
執筆したエンジニアブログ: 新卒研修でISUCONやってみたと思っていたらAnsible勉強会を開いていた話 - ぐるなびをちょっと良くするエンジニアブログ
なぜ転職するのか
新卒で入社した時点で定年までずっとぐるなびにいるとは思っていなかったので、経験を積んだら新しく挑戦しようと思っていました。
ぐるなびの開発組織には各チームにマネージャーの他にテックリードというポジションがあります。新卒のころは技術を磨くことが楽しく、マネージャーよりもテックリードの道がいいなと思っていました。しかし、検索チームに異動してからテックリードのWさんがいつも好奇心を持って、いろんなところにアンテナを貼りながらお仕事されている姿を1番近くで見て「自分にはこうはなれないなあ」とぼんやり思い始めました。もちろん努力次第でテックリードを目指すことは可能ですが、茨の道でしょうし、いつかきっと「ここまでか...」と打ちひしがれる自分の姿が想像できました。
とはいえまだ25歳ですし、これからやれることはたくさんあると思ってエンジニアに絞らず転職活動を始めました。幸いなことに検索リニューアルプロジェクトの経験が社外でも認められることがわかったので、何社か面接してもらいました。
転職活動で重視した点は3点です。
1点目: 自分のできることが増える環境
業界は飲食、職種はエンジニア で固まってしまっていたので、できる仕事の幅も固まってきました。もっといろいろな仕事を通して自分が本当に得意なこと、やりがいをもって取り組めることを見つけていきたいという気持ちがあるからです。
2点目: フィードバックが得られる環境
toC事業はユーザーからの生の声としてのフィードバックが得られにくいです。事業の方針とユーザーのニーズが合致していないときもあります。次はtoB向けに価値提供していきたいという気持ちがあるからです。
3点目: DX推進に関わりたい
個人的な体験ですが、私の父は製造業を営んでいます。ITで解決できることもなかなか導入が進まず、疲弊している父の姿を見てきました。DXは日本全体の課題でもありますし、自分のIT知見を発揮できればなという気持ちがあるからです。
これから何をするのか
本業
内定をもらった総合コンサルティングファームでコンサルタントとしてはたらきます。まずは経験のあるIT領域から始め、徐々に業務コンサル、戦略コンサルもできればいいなと思っています。
案件は8月スタートなので7月いっぱいは社内ニートの予定ですが、未経験コンサルなので自己研鑽に努めたいと思います。
複業
ご縁がありいろいろな方からお声がけいただき、本業では体験できないお仕事をさせてもらっています。
・アパレルのメルマガ作成
・エンジニア学生さんの就活フォロー
・若手エンジニアさんのメンター業務
・ハッカソンメンター
などなど...エンジニアとしての経験を活かせるものばかりです。本業があるのでコミットできる時間は少ないですが、楽しくお仕事しています。
最後に
3年2ヶ月は短かったように感じますが、たくさん成長できました。
退職することをマネージャーとテックリードのWさんに打ち明けたとき、背中を押してもらえて心強かったです。ちょうど後輩ができたタイミングで退職することになってしまい後輩には負担をかけてしまったので、これからは社外メンターみたいな感覚で見守っていきたいと思います。
私のために開いてくださった送別飲み会では知らない話がたくさんでてきてびっくりしました。
「あのとき(メンタルブレイクしていたとき)みのちが正論を言うけど反論できなくて悔しい思いをした先輩がいた」話を聞いて、正論だったら構わず言うべきだと考えていた過去を思い出して恥ずかしくなりました。
「実はバックエンドエンジニアではなくデータサイエンティストとして配属しようとも考えていた」話は本当にびっくりで、きっとそうなっていたら全然違うキャリアになっていたんだろうなとしみじみ思いました。
退職後の連絡先としてお世話になった方々にはFacebookのプロフィールを共有しましたが、つながり申請が全然来ないので寂しくなっています(笑) 自称・検索チーム名誉会員なので、検索チームの飲み会にはお声がけいただけるみたいです。一回りも二回りも成長した姿でお会いしたいですね。
3000文字超えの壮大なストーリーになってしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。転職を機にまた東京に住むことになりましたので、お近くの方はぜひぜひ飲みに行っていただけるとうれしいです。