9月10日にプロジェクションマッピング国際大会を現地で見てきました。1ヶ月あいてしまいましたが、本ブログ記事では
・TOKYO LIGHTS 2023 を鑑賞した感想
・プロジェクションマッピングの楽しみ方
についてシェアします。
TOKYO LIGHTS とは
今年で11年目になるプロジェクションマッピングの国際大会で、制作テーマに沿った1分の動画で競う。今年のテーマは「LINK」
当日の様子
YoutubeLiveのアーカイブはこちら。
TOKYO LIGHTS 2023 を鑑賞した感想
個人的に良かった作品
- 「GRADATION」CINERHYTHM (Japan)
【TOKYO LIGHTS 2023 Sep.RED】プロジェクションマッピング国際大会 授賞式 - YouTube
(URLは作品の開始時刻になっています)
多くの作品が「周波数 アート・ミュージック」のようなBGM(音楽のジャンルがわからない、、)を使用している中、ピアノ・ソロのBGMが際立っていた。ピアノはペダルを踏むことで次の音とのなめらかなつながりを表現することができ、タイトルのグラデーションに沿った選曲だった。
穏やかな発色で淡い光になっているのもよかった。日本の雅を感じた作品だった。以下は他の鮮やかな作品の一例。
- 「The World In Your Hands」MOTION HOUSE THAILAND (Thailand)
【TOKYO LIGHTS 2023 Sep.RED】プロジェクションマッピング国際大会 授賞式 - YouTube
(URLは作品の開始時刻になっています)
投影する建物は硬い壁なのにそこに投影した人の手はやわらくなめらかに見えたのが驚きだった。硬い素材で人を作っている彫刻(ミロのヴィーナスやダビデ像など)は見慣れているが、硬い壁に投影した人の手は新鮮に見えた。
野外でアートを楽しむおもしろさ
彫刻や絵画など光があって始めて見えるアートに対し、プロジェクションマッピングは光がないところで楽しむアート。よって野外であれば夜、さらに夜に野外で長時間過ごすことができる寒すぎない時期の限定となる。
表彰式では受賞者のアーティストが「天国の母へ野外のアートで感謝を届けたい」とコメントされていた。確かに京都のお盆に行われる五山の送り火は天国に向けた野外で行うメッセージだなあ、と感じ何百年も前から続く表現に関心した。
プロジェクションマッピングの楽しみ方
プロジェクションマッピングはファンで過去にいくつか鑑賞している。
akanekotyui.hatenablog.comプロジェクションマッピングを鑑賞するときに次の2点に気をつけるとより楽しめる。
1. 作品に没入する
短い投影時間のなかにもストーリーや世界観があるのでぜひ没入してみよう。没入できる環境を作るためには真正面から鑑賞することが大事。
プロジェクションマッピングは建物に対して真正面から映像を投影する。視覚の観点でいうと、影ができにくいため真正面から見ることが大事だった。広い会場では観客席の左右に大きなスピーカーがおいてある。聴覚の観点でいうと、左右のスピーカーからの音の聞こえかたが均等になるため真正面で聞くことが大事だった。
後方左から鑑賞、ちょっと影が見える。
後ろから投影していたプロジェクター
2. 審査項目をチェックする
今回はなんといってもプロジェクションマッピングの国際大会。審査項目が定められており、観客にもシェアされている。
オープニングショーはGReeeeN監修!光の祭典「TOKYO LIGHTS 2023 Sep.RED」開催|ウォーカープラス
ファイナリストの全20作品を、石多氏をはじめとする7名の大会審査員が審査。①独自性・新規性、②コンセプト設計、③映像制作技術、④建築との親和性、⑤音楽・音響効果、⑥演出構成・完成度の6つの項目で審査が行われ、最終日に今年のグランプリと各賞が発表される。
アートといえば「Don't think, Feel」みたいな考え方があるけれど、こうやって審査項目をシェアしてもらえるので「どういうところに焦点をあてて見ればより楽しめるか」という鑑賞の観点となりスムーズに鑑賞できた。
鑑賞前に審査のポイントを解説してくれる。
10月になり最近は夜に長く外にいるのがつらい寒さになってきた。。そろそろ家に引きこもろう。。